Baker Street Bakery > パン焼き日誌

ある翻訳家・翻訳研究者のサービス残業的な場末のブログ。更新放置気味。実際にパンは焼いてません、あしからず。

オオヒサヤストモ『手のあいだ、恋の距離』ケータイサイトにて配信開始

私(オオヒサヤストモ)作のケータイ小説『手のあいだ、恋の距離』が、昨日11月19日よりケータイキャリア公式サイト「デコデコ★メール」(月額265円or273円)内にて配信が開始されました!(毎週木&金のペースで週1話ずつ更新予定)

 ――あなたは、もし自分の好きな人と手をつなげなくなったらどうしますか?
平凡な中学生のカケルとアイが初デートの最中に巻き込まれた信じられない出来事と、それによって起こったふたりのすれ違い。ココロとココロの交錯する新感覚ケータイ小説

口絵・挿絵は清水麻里さん(ホームページ)、そしてデコメ専門サイトならではのミニアイコンやデザインがお話に彩りを加えてくれています! また各話配信後にはそのデザインをダウンロードして使うことも可能です!

(左のQRコードから、「デコデコ★メール」内の「デコデコ★小説」コーナーに直接飛べます)

本編はこんな感じ(右図)のアイコンと文字色で、主人公ふたりのどっちの心情が描かれているのかをわかりやすく示されていて、ふたりのココロが交わったりすれ違ったりしながら(ときに会話をはさみつつ)物語が進んでいきます。
実際のケータイでは、こんなふう(左図)に見えるはずです。第1話の舞台は季節にすると今頃で、ちょうどいい具合に秋のデザインが使われており、またこの絵では見えませんが、ページ下にもかわいい挿絵が入っています。イラストの清水さんおよびスタッフのみなさま、どうもありがとうございました。

ちなみにケータイ小説というと様々に批判されがちな要素・展開などがありますが、今回はそういうものを用いることなく、別のギミックを使ってケータイ小説特有の盛り上がりを表現してみました。何が起こるかは、ひとまず読んでのお楽しみということで。

ここからは余談なのですが、ライトノベルケータイ小説は、何だかもうかなり違うものなのだなあと感じました。どちらも思春期文学なので自意識が過剰なのは同じなのですが、その表出のされ方がこんなにも異なってくるものなのだと。前者は量の過剰で、後者は質の純化(排他?)といいましょうか。少年マンガと少女マンガの違いにも同じように現れてくるものなのだと思います。同じくらいの内容なのに、バイト数で3倍も変わってくる上、書けることもずいぶん違って。

こちらの作品はオトメンの女性的感性から、以前書いた『死ぬ死ぬカミルたん』は男性的感性から思春期をふり返ってできあがったものですが、われながら不思議なものです。