東京国際ブックフェア
7/10〜13に開催された第14回東京国際ブックフェアに参加して参りました。今年は、長らく青空文庫と懇意にさせていただいているボイジャーさまのブースで、私が1時間を拝借して通りすがりのみなさまにお話をするということになり、若輩者ながら「青空文庫と文化財、著作権と保護期間延長反対」についてしゃべらせていただきました。(一応「講演」ということになっていますが、どっちかというとプレゼンに近かったかな。)
写真はブックフェアに関係するものの一部です。「河童のクゥと夏休み」のTシャツは、ボイジャーさまで作っている「クゥの映画缶」というオンラインのアニメ資料集の宣伝のために作られたものです。「クゥの映画缶」は、フィルムのコマ、絵コンテ、コメンタリー、美術設定資料、シナリオがデジタルで有機的にリンクし合う【新しいアニメ資料集】です。映像・アニメというものが総合芸術であるがゆえに、紙の資料集ではうまく表現できずにいたことを、「クゥの映画缶」は電子出版の技術によってはじめて顕現させます。
アニメ資料集というのは、今まで基本的には詳しい知識を持ったアニメファンが自分の力で読み解く、という側面がありましたが、それはあくまでも自分ひとりの楽しみに過ぎません。ですが、ひとつ会場で感心したことは、この資料集を公共の画面に映して操作することで、多くの人に対してアニメのすばらしさをプレゼンすることができる、ということです。豊かな知識と豊かな言葉を持ったアニメ好きであれば、このコンテンツを読むだけでなく、能動的に活用できます。会場で行われていたデモは、その可能性を見せてくれたと思います。そしてどうか、他のアニメ作品でもこのような資料集を。
そういえば、運良く出張の時期が重なったので、アニメ「紅 -kure-nai-」の『五月雨荘出張版! 松尾衡とゆかいな仲間たち』に行ってきました。ええと、行った人にしかわからないコメントかもしれませんが、あのいちばん最初に取り上げられてしまった感想、ちゃんと読まれることを想定してましたよ。正直にしか書かない(書けない)タイプですので。
松尾監督や山本監督が好きと言えば、私の趣味はある程度推し量れそうな感じですよね。当ホームページは「河童のクゥの夏休み」と「紅 -kure-nai-」と「かんなぎ」を応援しております。