Baker Street Bakery > パン焼き日誌

ある翻訳家・翻訳研究者のサービス残業的な場末のブログ。更新放置気味。実際にパンは焼いてません、あしからず。

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『あのときの王子くん』ラジオ放送のお知らせ(再掲)

ついにラジオ放送の第一回目が今週末に迫りました。朗読してくださるのは日本テレビの井田由美さんで、主として物語の後半部分からお読みになるとうかがっております。 ラジオ日本 「夜の図書室」 毎週木曜日よる11:30〜0:00 7月30日 サン・テグ…

『死ぬ死ぬカミルたん』の反響

みなさま、ウェブ拍手やメールでの感想等々ありがとうございます。なかなかのご好評をいただけたようで、たいへん励みになります。ウェブ拍手のコメントについては、ひとつひとつお返事を差し上げられませんが、いつもありがたく拝読しております。暖かいお…

国立文楽劇場『天変斯止嵐后晴』

大阪の国立文楽劇場でただいま公演中の『天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)』を鑑賞してきました。原作はシェイクスピア最後の作品『テンペスト』で、その話を日本に置き換え、人形浄瑠璃で演じられているわけですので、つまり、これもまた翻案と…

『川の光』平川哲生監督Twitterコメンタリまとめ

今日NHKで再放送されたアニメ『川の光』ですが、監督の平川哲生さんがTwitterで放送中にリアルタイムでコメンタリをしてくださったので、ここにまとめて転記いたします。わかりやすいように、その発言に通し番号を振って、さらにアニメが始まって何分後のも…

ルイス・キャロルのために(要約)

あらかじめ言っておきますと、キャロルはロリコンでもペドフィリアでもありません(参照1,参照2)。その立場から危惧するのは、MIAUによる「児童ポルノ禁止法改正案緊急声明についての解説」の3の項に書かれている可能性です。個人的には、児童保護を建…

『死ぬ死ぬカミルたん――自殺志願の吸血鬼』

「クリエイティブ・コモンズ 表示-非営利 2.1 日本 ライセンス」にて公開 上記のライセンスに従って、非商用目的に限り、著者に断りなく自由に利用・複製・再配布することができます。また同様の条件で二次創作することもできます。

翻案について

翻案による作品というのは、今でこそ少ないですが、昔はよくありました。明治大正期の小説の少なからぬものが実は「翻案」だったというような話もありますし、昭和も中期頃までは児童文学における翻案作品はいわゆる「完訳」よりも主流でした。ところが翻訳…

(メモ)『川の光』再放送

7月20日(月) NHK総合 午前8:35〜9:57再度見て、ちゃんとした感想を記したいです。ちなみに7月20日って私の誕生日だったり。着々と30代へと近づく。うひゃあ。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』雑感

先週末『ヱヴァ破』を見ました。豊洲で。その感想というものは、奈須きのこさんのこのコメントにすべてが言い尽くされているように思います。 2009/6/27 : 一言だけ。(きのこ)■ 色々たてこんでいるのに、吐き出しておかないと死にそうなので一言だけ。 エ…

『あのときの王子くん』ラジオ放送のお知らせ

公式サイトでのアナウンスもなされているので、こちらでも告知を。このたび、拙訳『あのときの王子くん』が今月末、ラジオにて朗読されることになりました。詳細については、以下の通りです。 ラジオ日本 「夜の図書室」 毎週木曜日よる11:30〜0:00…

ミュージカル版不思議の国のアリス 第一幕後半(草稿)

【つづき】 全員が離れて踊っている。弥生ウサギと帽子屋はテーブルを片づけ、クラブの2と5と6が出てくる。そのあとハートのキングとクイーン、さらにジャック。つづいて他のカードとアリスもやってくる。――列になってぐるぐると舞台上を回るが、やがて2…

翻訳メモ2

1ヶ月ぶりの草稿更新です。このままこのペースで行けるかなあ……行けるといいなあ。筆が乗ってしまうとさくさくと進むんですけどね。予定とはなかなかうまく行かないもので、困ったものです。やはりアリスの翻訳で誰もが苦しむのは言葉遊びでしょう。確かに…

例の法案について

(いったん出しましたが、もっと考えたいこともあるので、というか自分で読んでて不適切だなあと思うところがあったので引っ込めます。あしからず。)