Baker Street Bakery > パン焼き日誌

ある翻訳家・翻訳研究者のサービス残業的な場末のブログ。更新放置気味。実際にパンは焼いてません、あしからず。

著作権

私家版著作権エッセイ集『Think CxC』刊行

twitterの方でも先だって告知致しましたが、これまで著作権について書いたりしゃべったりしてきたことをようやく私家版(オンデマンド本&電子本)にまとめました。タイトルは『Think CxC』と言いまして、販売ページへのリンクは★こちら★からどうぞ。目次は…

ボイジャー『マガジン航』

いささか旧聞に属することですが、いろいろとお世話になりましたボイジャーさんのサイトで『マガジン航』という「電子メディアと本の未来」について考えるウェブマガジンが始まっています。同様の趣旨で始まった『季刊・本とコンピュータ』が休刊してもう4…

mixiモバイルアプリ「青空文庫」

なるものが近頃登場して、何やらたいへんな人気らしいという話を小耳に挟みました(当該メーカの開発ブログ)。同様の携帯向けサービスは色々あったのですが、これを「mixiのなかでやった」というのが勝因なのでしょうね。どう言ったらいいんでしょうか、今…

国立国会図書館調査立法考査局『著作権法改正の諸問題――著作権法案を中心として――』

先日、このようなものを手に入れました。どうやら旧著作権法から現行著作権法へ改正されたとき(1970年)の資料のようで、ぺらぺらとめくりながら読んでいると、現時点でも気になる記述がいくつか見あたります。ありていに言ってしまえば、この本のなかで、…

ピーターラビットはじめました。

先日、福井健策先生の骨董通り法律事務所メールマガジンのお知らせから、このような記事を拝読しました。 少なくとも日本ではピーターラビットの著作権は切れている。著作者が創作コストを回収するために与えられた独占管理の期間(1902年発行の最初の絵本に…

「初音ミク」個人制作3Dアニメ特集(旧稿リサイクル)

このエントリは、2008年9月3日に脱稿されたものをそのまま掲載しています。大元の企画がなくなってしまったため、日の目を見ませんでしたが、近々全面改稿するにあたって、旧稿を脱稿時のまま(事実誤認や必要以上のあおり等も含めて)公開しておきます。

ネット上のアニメ感想にまつわる著作権ガイドラインを考えてみる

前エントリの予想以上の反響に正直びっくりしています。世間の著作権への意識が高いのか、それとも別の理由によるものなのかは、私にはわかりませんが、それはそれとして、前回の続きでも書いてみようかと思います。先のエントリで触れたのはあくまでもフェ…

アニメ批評とフェアユース

先日のNHK「ザ☆ネットスター」で、フェアユースの話が出ましたね。フェアユースを簡単に説明しますと、 著作物を無断に利用しても、その利用が公正なものである場合、著作権の侵害にはならない ということで、番組の内容もとても興味深いものだったのです…

さよならGoogle Video

青空活動写真館のページをご覧の方はすでにご存じかもしれませんが、先日『素晴らしき哉、人生!』の動画がグーグル側の「コンテンツ特定ツール」によって自動ブロックされてしまいました。著作権的には何の問題もないと信じておりますので(なおソース元の…

例の鹿について

二次創作キャラクター化された地デジカは、美少女や萌え系のイラストになっているものが多く、なかには卑猥なイラストも存在している。このことに対して日本民間放送連盟は「許されるものではない。断固、厳しく対応する」と当編集部の取材にコメントした。 …

著作権とコンテンツのこと

観客の視聴意欲や購買意欲を殺いでしまうような著作権・知的財産権の主張は全くの本末転倒だと思うのです。 そんなに自分の作品が惜しいならTV放送もDVD販売もやめて美術館にでも陳列しておけっていう。 山本寛さんのような作り手からそうおっしゃって…

第94回全国図書館大会兵庫大会

週末、第94回全国図書館大会兵庫大会に招かれまして、「青空文庫とデジタルアーカイヴの文化」という題目でお話をして参りました。青空文庫が10年間で見てきたデジタルアーカイヴとその意義について、ごくごく簡単にまとめたつもりですが、個人的には40分で…

田中辰雄・林紘一郎[編著]『著作権保護期間 延長は文化を振興するか?』

著作権保護期間―延長は文化を振興するか?作者: 田中辰雄,林紘一郎出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2008/08/11メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (11件) を見るThinkCのシンポジウムが元になった『著作権保護期間』、ようやく読了しまし…

東京国際ブックフェア

7/10〜13に開催された第14回東京国際ブックフェアに参加して参りました。今年は、長らく青空文庫と懇意にさせていただいているボイジャーさまのブースで、私が1時間を拝借して通りすがりのみなさまにお話をするということになり、若輩者ながら「青空文庫と…

出版業界紙「新文化」に寄稿

出版業界紙「新文化」さんへ、青空文庫の若手代表として一文を寄稿しました。青空文庫の10年の歩みと、そこから生まれたこと・学べること・わかったことなどをまとめ、コンテンツアーカイヴについての自分の考えも少しだけ書きました。もちろん、いちばんの…