Baker Street Bakery > パン焼き日誌

ある翻訳家・翻訳研究者のサービス残業的な場末のブログ。更新放置気味。実際にパンは焼いてません、あしからず。

翻訳研究

日本通訳翻訳学会年次大会

すでに半月ほど前の話になってしまうのですが、JAITSの年次大会にはじめて参加してきました。今回の会場はピーターラビットにもゆかりのある大東文化大学で、個人的にはたいへん有意義な時間を過ごすことができました。みなさまありがとうございました。さて…

覚え書き

強行日程の0泊2日より帰宅致しました。頭も舌も回らないし、喉も痛くてもうへろへろです。あと睡眠が圧倒的に足りません。色々とあったことや言われたことなどを頑張って思い出しています。青空文庫については聖書頑張るっていうことで。旧約の量がはんぱ…

国際カンファレンス「日本における翻訳学の行方」雑感

先日の9日と10日に立命館大学にて国際カンファレンス「日本における翻訳学の行方」が開催されました。開催者・発表者、そして会場でお世話になった方々にあらためて御礼申し上げます。たいへん勉強になりました。個人的にも様々な示唆や励ましをいただき、…

季報『唯物論研究』第110号「特集 この一冊 Part1」

アニメ特集のときにもお世話になった季報『唯物論研究』さんで、本のレヴューを書かせていただきました。大勢の方々が「この一冊」を選んで書評なさっていますが、私が選んだのは柳父章さんの『翻訳語成立事情 (岩波新書 黄版 189)』です。今ではその「愛」…

国立文楽劇場『天変斯止嵐后晴』

大阪の国立文楽劇場でただいま公演中の『天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)』を鑑賞してきました。原作はシェイクスピア最後の作品『テンペスト』で、その話を日本に置き換え、人形浄瑠璃で演じられているわけですので、つまり、これもまた翻案と…

翻案について

翻案による作品というのは、今でこそ少ないですが、昔はよくありました。明治大正期の小説の少なからぬものが実は「翻案」だったというような話もありますし、昭和も中期頃までは児童文学における翻案作品はいわゆる「完訳」よりも主流でした。ところが翻訳…

『翻訳学入門』と固有名詞のカタカナ表記について

さすがに研究者らしいことも書いた方がいいんじゃないの? というアドバイスをある方よりいただきましたので、今日はそんな内容です。翻訳学入門作者: ジェレミー・マンデイ,鳥飼玖美子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2009/05/23メディア: 単行本購入: …